揚屋は芸術的・文化的に当時のハイソサエティな町人文化を満喫できる場所でありました。 その中でも「角屋」は、曲亭馬琴著「覊旅漫録」では「角屋徳右衛門の座敷、庭など最もよし。」 清河八郎著「西遊草」では「角徳の座敷を見物するといふ。是島原中の古家にして、他方より来 るもの必ず一見する大屋なり。 座敷いろいろありて、青貝の間、扇の間など尤とも勝れしもの にて、庭前に角徳の松といふ名高き名松あり。是所を松の間といふ。」と紹介さ れているように特に有名な揚屋であったと知ることができます。また各座敷の襖絵・額・衝立など当時一流画家・歌人の作品が数多く現存しています。
あじろのま
(階下奥座敷)
(階下表座敷)
まつのま